順番待ちの受付をLINEで行うと、呼び出しをお知らせできるのと同時に、お店のLINE公式アカウントの友だちが増えていきます。ここまでは自動で進みます。ただ、そのあと何もしないと、増えた友だちは名簿に載っているだけで終わってしまいます。
なぜ「友だちが増える」ことが得なのか
順番待ちに並ばれたお客様は、少なくともその日、お店に行きたいと思ってくださった方です。チラシを配って集めた連絡先とは、関心の強さがまったく違います。
そして紙のアンケートやメールアドレスと違って、LINEはお客様が毎日開くアプリです。お知らせが埋もれにくく、こちらから届けられます。「一度来てくださった方に、もう一度来ていただく」ための連絡手段としては、いまのところ一番強い方法だと思います。
でも、増えただけでは何も起きません
よくあるのが、友だちは数百人いるのに、一度も配信していないアカウントです。理由もはっきりしていて、「何を送ればいいか分からない」「送って嫌がられたらどうしよう」「操作を覚える時間がない」の3つです。
ここで止まってしまうのはもったいないので、負担の少ないところから順に挙げてみます。
まず最初にやる3つ
1. あいさつメッセージを整える
友だち追加された直後に自動で送られるメッセージです。ここが初期設定のままだと、そっけない印象になります。お店の名前、どんなお知らせが届くのか、営業時間くらいを書いておくだけで十分です。一度書いてしまえば、あとは自動で送られます。
2. リッチメニューを置く
トーク画面の下に出る、ボタンの並んだメニューです。メニュー表・地図・電話・予約ページへの入口を並べておくと、お客様が自分で調べてくれるようになります。電話で場所を聞かれる回数が減った、という声もよく聞きます。
3. 友だち追加のお礼クーポン
「登録ありがとうございます。次回ドリンク1杯サービス」といった簡単なもので構いません。次に来る理由をひとつ作っておくと、順番待ちがそのまま再来店につながります。
ここまでは、いずれも一度設定すれば動き続けるものです。毎日の手間は増えません。「配信を頑張る」のは、この3つが終わってからで大丈夫です。
慣れてきたら、こんなこともできます
- 来店から時間が経った方にだけお知らせを送る(全員に一斉送信しないので、嫌がられにくい)
- 興味のある内容ごとにお客様を分けて、必要な人にだけ届ける
- スタンプラリーで、複数店舗や複数回の来店を促す
- 紙の会員証やスタンプカードをLINEに移す(お客様が財布を探さなくてよくなります)
- 受付や出欠の確認をLINEで完結させる(イベントや教室を運営されている場合)
このあたりは、LINE公式アカウントの標準機能だけでは足りず、拡張機能と呼ばれる別のツールを組み合わせて実現します。実際、佐賀県のポイントラリーや、商店街のデジタル商品券の案内、キャンプイベントのスタンプラリー、協会の大会受付といった仕組みが、この方法で作られています。
注意が必要なのは、送る内容です。順番のお知らせは、お客様が申し込まれた取引に関する連絡なので問題ありません。一方、クーポンやセール情報は広告にあたるので、あらためて同意を得たうえで送るのが安全な考え方です。友だち追加のときに「お得な情報もお送りします」と伝えておくと、行き違いが起きません。
自分で全部やるのは、正直しんどい
ここまで読んで「やったほうがいいのは分かるけれど、その時間がない」と思われた方が多いと思います。営業しながら覚えるのは、実際かなり大変です。
TurnBeeを運営している株式会社ユアシスは、もともとLINE公式アカウントの構築を専門にしている会社です。アカウントの開設からリッチメニューの設置、拡張機能の組み込みまで、有償で代行しています。順番待ちの仕組みを作っている会社なので、「受付で増えた友だちをどう活かすか」まで含めて相談できます。
もちろん、ご自分で進められる場合も、上の3つから始めれば十分に効果が出ます。大事なのは、せっかく増えた友だちを眠らせないことです。
