順番待ちの受付をQRコードに切り替えたのに、思ったより使ってもらえない。先に結論を書きます。多くの場合、原因はQRコードそのものではなく、貼ってある場所です。お客様が立ち止まる位置に、届く高さで、光が反射しない向きに貼る。この3つがそろうだけで、読み取ってもらえる割合はずいぶん変わります。
読み取られない理由は、たいてい「気づかれていない」
店頭でよく見かけるのが、自動ドアの脇や、レジのカウンターの奥にあるポスターです。どちらも貼る側からはよく見えるのですが、お客様の目線では通り過ぎてしまいます。人は歩きながら壁の情報を読みません。立ち止まったところにあるものだけを読みます。
もうひとつ多いのが、読み取ろうとしたけれどうまくいかず、そのまま並ばずに帰られてしまうケースです。カメラを向けて2〜3秒反応しないと、たいていの方はあきらめます。お客様は「このお店のQRは読みにくい」ではなく「自分のスマホが悪いのかな」と思うだけなので、お店側には何も伝わりません。だから、貼る前にこちらで確かめておく必要があります。
貼る場所を決めるときの3つの目安
1. お客様が立ち止まる場所に貼る
入口のドアを入ってすぐ、足が止まる位置がいちばんです。行列ができるお店なら、列の最後尾に近いところ。券売機や待合のベンチがあるお店は、その正面に貼ると自然に目に入ります。「どこに貼れば見やすいか」ではなく「お客様はどこで立ち止まるか」から考えると決めやすいと思います。
1か所だけにこだわらず、入口・レジ横・待合の3か所くらいに貼っておくのもおすすめです。ポスターは管理画面から何枚でも印刷できますし、同じお店のQRコードなので、どこから読み取っていただいても同じ受付画面に進みます。
2. 高さは、胸から目のあたり
大人が立ったときの胸から目の高さが、いちばんスマホを向けやすい位置です。低すぎると腰をかがめることになり、高すぎると腕を伸ばしても手ぶれします。お子様連れや、車椅子をお使いの方のことも考えると、目の高さよりやや低めに貼っておくほうが無難です。
床置きのイーゼルやA型看板に載せる場合は、コードの部分が低くなりすぎないように気をつけてください。看板の上のほうにQRが来るようにレイアウトを調整するだけで、ぐっと読みやすくなります。
3. 光が反射しない向きにする
見落とされがちなのがこれです。ラミネート加工をしたポスターや、ガラス扉・アクリルケースの中に入れた掲示は、照明や日光を反射してカメラが白く飛びます。夜は問題なく読めるのに昼だけ読めない、というときはほぼこれが原因です。
- ラミネートするなら、つや消し(マット)のフィルムを選ぶ
- 窓ガラスや照明の真下は避ける。どうしてもその場所なら、少し角度をつけて貼る
- 逆に暗すぎるのも読みにくいので、夕方から夜の明るさでも確かめておく
サイズと印刷で気をつけること
QRコードは、読み取る距離に対して十分な大きさが必要です。目安として、読み取る距離のおよそ10分の1の大きさがあると読みやすい、という考え方があります。腕を伸ばして30cmほどの距離で読むなら、コードの1辺は3cm以上ということになります。列の外から少し離れて読む場所なら、もっと大きくしてください。
TurnBeeの管理画面「QRコード」から印刷できるポスターは、A4用紙でコードの1辺が10cm前後になるようにしています。そのまま印刷していただければ、店頭で使うぶんには十分な大きさです。
A4を半分に縮小コピーすると、コードも半分の大きさになります。小さくしたいときは、縮小ではなく別の紙に作り直すほうが安全です。
- 白黒印刷で構いません。QRコードは白地に黒が基本の形です
- インクがかすれていないか、印刷した紙を見て確かめてください。薄いと読み取りにくくなります
- 折り目がコードの上に来ないように畳む。折り目の影も読み取りの邪魔になります
- 雨や油で汚れる場所なら、つや消しのフィルムや、透明ファイルに入れての掲示を
自分でPOPを作るときの注意
お店の雰囲気に合わせて、メニュー表や黒板POPにQRコードを入れたい場合もあると思います。管理画面からQRの画像(PNG)をダウンロードできますので、それをお使いください。そのとき、次の点だけ守っていただけると失敗しません。
- コードの周りの白い余白を切り取らない。QRの規格で「周囲に4マス分の余白」が必要と決まっていて、足りないと読める端末と読めない端末が出ます
- 写真や柄の上に重ねない。背景が透けると読み取れなくなります
- 色を反転させない(黒地に白のQR)。デザインとしては格好いいのですが、読めないカメラがあります
- 画像を引き伸ばしすぎない。ぼやけると読み取りにくくなります
- 縦横の比率を変えない。少しでもゆがむと読めなくなります
TurnBeeが発行するQRコードは、店頭に貼る紙であることを前提に、汚れや折れに強い設定(誤り訂正レベルH)で作っています。少しくらいの汚れなら読み取れますが、余白を削ってしまうとこの強さが生きません。
コードの周りに書いておきたいこと
QRコードだけが大きく貼ってあると、お客様は「読み取ると何が起きるのか」が分からず、手を伸ばしにくくなります。管理画面から印刷できるポスターには、次のような案内があらかじめ入っています。自作する場合も、同じ内容を入れておいてください。
- お店の名前と「順番待ちの受付はこちらから」という一言
- 「スマホのカメラでQRコードを読み取ってください」という読み取り方の案内
- 読み取れなかった方のための受付ページのURL(手で入力しても受付できます)
- 「スマホをお持ちでない方・ご不安な方はスタッフにお声がけください」「係の者が代わりに受付し、番号をお伝えします」という案内
設定で「合言葉」を使っているお店は、合言葉も店内に掲示してください。掲示を忘れると、店頭まで来てくださったお客様が受付できません。
貼ったら、必ず自分で読んでみる
最後がいちばん大事です。貼り終えたら、お客様が立つ位置まで行って、実際にスマホで読んでみてください。確かめたいのは次の4つです。
- お客様が立つ位置から、無理な姿勢にならずに読み取れるか
- iPhoneとAndroid、両方で読めるか。端末によって読みやすさが違うことがあります
- 昼の明るい時間と、夜の照明だけのとき、どちらでも読めるか
- 少し斜めから向けても読めるか。真正面に立てる場所ばかりではありません
掲示したあとも、スタッフの方が気づいたら教えてもらえるようにしておくと安心です。「読み取れないと言われた」という声が続くようなら、場所を変えるか、もう1枚別の場所に増やしてみてください。
まとめ
QRコードでの順番待ちがうまく回るかどうかは、システムの性能より、店頭の貼り方で決まる部分が大きいです。立ち止まる場所、胸から目の高さ、光の反射。この3つを見直して、最後に自分のスマホで読んでみる。それだけで、受付してくださる方は増えていくと思います。
TurnBeeは、インストール不要でスマホから受付できる順番待ちシステムです。店頭ポスターは管理画面からそのまま印刷でき、QRの画像(PNG)のダウンロードにも対応しています。順番が近づいたらLINE・メール・SMSでお知らせします(SMSは1通ごとに費用がかかるため、ご希望の店舗さま向けの従量制です)。初期費用0円・月額5,500円(税込)、30日間は無料でお試しいただけます。
